今シーズンのスキー滑り納めのあと、杉野沢温泉センター 苗名の湯(新潟県妙高市杉野沢)にいってきました。

2018年4月2日

世間では、桜の開花の話題が賑わっているこの季節に、まだしつこくスキーをしている中年です。
今年は、次男の受験でハイシーズンに全くスキーに行けなくて、県立高校の試験が終わってからのシーズンインと、出遅れを取り戻すかのように春スキーに通っています。
今回(2018年3月31日土曜日)は、妙高杉ノ原スキー場に来ています。
今シーズンは4月1日で営業終了ですが、雪は豊富に残っています。
一部のリフトの運行は終了していますが、ゴンドラでまわします。
朝は氷点下まで気温が下がり、下道の一部では融雪で濡れた路面が凍っていました。
スタッドレスばんざいです。
春スキーは、暖かいし天気が良いし、人は少ないし、上手い人比率が高い、と雪質さえ目をつぶってしまえば最高のシーズンです。
富士山は霞んで見えませんでしたが、野尻湖から志賀高原の山々がきれいに見渡せました。
温泉好きではありますが、温泉のためだけに遠出するのは億劫なので、スキーと温泉を両方楽しめる春スキーは最高です。
ハイシーズンのスキー行では、スキーで全力を使い果たして温泉を楽しむ余裕もなく、またスキー場近くの温泉は混雑することが多いので、あまり温泉を楽しむことができません。
リフト・ゴンドラ待ち時間もないし、春の腐った雪では午前中滑れば、足腰はガクガクになってしまいます。
スキーは午前で切り上げて、ゴンドラ乗り場前の駐車場から5分ほど麓に下ったところにある、「杉野沢温泉センター 苗名の湯」につかりにきました。
温泉施設から100m程手前の、杉野沢温泉第2駐車場に車を停めて歩きました。
車の交通量も少なく、のんびりとした時間を楽しみながら、ポツポツと歩を進めます。
苗名の湯の隣には、杉野沢総合センターがあり、駐車場も充分ありました。
苗名の湯の脇には、大きな仏像がたっています。
入口には沢山の貼り紙がされています。
貼り紙系施設ですね。(w)
確かに、建物の大きさからは想像がつかない程、浴室は小さいです。
建物の殆どを、休憩室が締めていました。
第1駐車場が一杯の時は、スッパリ諦めて他の施設に行くことをお薦めしますね。
入ると、券売機がドーンと鎮座しています。
券売機にも、しっかりと貼り紙がしてあります。
入ると同時に受付の窓が開いて、受付の係員の方が「いらっしゃい」と声をかけてくれます。
受付からの視線を背中に感じつつ、モタモタと自動販売機にお金を入れて入浴券を購入します。
受付の方にお待ちいただいているのに少々気をつかいながら、アタフタと受付に入浴券をお渡します。
「ごゆっくり」と言いつつも、余程重要な仕事を中断してきたのか、「く」のあたりで既に窓に手をかけて、「り」のあたりでは体の向きを変えるという、体に染み付いた動きを流れるようにこなす受付の方に、外に建立された仏像にも似た神々しさを感じてしまいました。
雪国特有の内扉を入ると、「履物は靴箱に・・」の貼り紙が。
素直に貼り紙の指示に従うことにします。
1階の奥には畳敷きの休憩室があります。
学生らしき男性が、階段から降りてくる所からして、どうやら浴室は2階のようです。
しっかりと、貼り紙されていました。
清掃は非常に行き届いていて、ホコリの一つもありません。
2階にも立派な休憩室があります。
広々とはしていませんが、目一杯詰め込んだ感があります。
ハイシーズンは、きっとごった返しているんでしょうね。
男湯に入ります。
暖簾の内側に、貴重品ロッカーが備えられ(詰め込まれ)ています。
脱衣場は扉を外した跡のある、棚が一面に並んでいます。
洗面所には、ドライヤーも備え付けられています。
浴室は小振りの浴槽1つだけのシンプルな作りです。
加温・加水・循環ですので、当然飲泉はできません。
浴槽のフチには、堆積物がいい感じに付着しています。
杉野沢温泉
カルシウム・マグネシウム・ナトリウム-炭酸水素塩温泉
(中性低張性低温泉)
31度 pH6.4 成分総計2.467g/kg
(分析日:平成30年1月18日)

気になったのは、「泉温が低いため加温しています。」はわかるのですが。
「強酸性のため加水しています。」んっ(?)
pH6.4の思いっきり中性なんだけどな・・・。
湯はトロミのある、アルカリっぽい感じがして、不思議な感じでした。
あまり特徴のない温泉でした、混雑するほどではありませんが、お客さんも途切れることがありませんでした。
浴室からは妙高山が見渡せるのですが、湯に浸かると窓の下部が擦りガラスになっていて、空しか見えません。
建物自体も妙高山に背を向けるように建っているので、休憩室からも妙高山は見渡すことはできません。

オフシーズンに、さっと汗を流すみたいな使い方をするのなら、良い施設だとおもいます。
ただ、混雑していてもすすんで入ろうとは思いませんでした。

ゆっくり疲れを落としたいのなら、別の温泉へと足を運ばれるのが良いかと。
貼り紙に少々疲れながら、家路につきました。
寄り湯どっとこむ - 杉野沢温泉センター 苗名の湯(新潟県)